監修

農業は学際領域の科学
科学的エビデンスに基づいた農業を

新潟薬科大学名誉教授
及川紀久雄

農作物生産の分野は新しい種子の開発、農薬の開発、バイオテクノロジー、遺伝子組換え作物(GM)の開発、耕作機械の進歩、電子技術を導入した農業、ハウス栽培技術、貯蔵・保存技術、宇宙衛星を用いた栽培管理などは著しい進歩を遂げています。

しかし、種子を植え付け、新しい作物の生命を育てる母なる土壌の分野は日本でも、欧米でも百年を超える長さのトンネルをタイムスリップしたままの状態からまだ抜け出していないのです。その結果農作物生産の基本は「総合科学」あるいは「学際領域の科学」であるというキーワードを理解することなく化学肥料と農薬に頼った大量生産、大量消費の長き時代を経過し、環境破壊と生態系維持の危機に遭遇、環境保全型農業へと舵を切り減農薬、減化学肥料、そして有機農業推進へと歩んできました。

しかし科学的エビデンスの欠落した慣行栽培を基準とした減農薬、減化学肥料による栽培作物に安全・安心を求めることは「つもりの想い込み」にすぎないのです。 また有機農業もその多くは有害細菌が死滅していない、かつ雑草種子が生きたままの不完熟な堆肥、いわゆる汚物が有機堆肥として畑に施肥されているのです。

そのような畑には匂いに誘われてか害虫が多くやってきます。野菜の種子と雑草の種子も一緒に蒔いていることと同じで、除草が大変です。ことに不完熟堆肥を用いている有機栽培の畑や田んぼには日本には元来ない外来植物が多く繁茂しているのを見かけます。

生態系の破壊に繋がります。でも消費者は「安全・安心のつもりの想い込み」で喜んで買います。有機農業は完熟堆肥が基本で、堆肥と土壌の科学成分分析をした上で、目的作物に合った施肥設計をすること大事ですが、その時に旧来からの土壌・施肥設計ではなく植物生理から来たイオン成分量で計測し評価することです。

生産される作物の安全性、安心、おいしさ、機能性成分などの評価とその評価に耐えうる農作物生産には今までのように農業分野のみでは思考の範囲に限界があり医学、薬学、生命科学、分子栄養学、植物生理学、理学、工学、調理・加工学、アグリビジネスなどの分野の学際領域の科学がなければなりません。農作物生産とその加工には、これらの学問領域と協同融合した新しい農業科学が真の21世紀型の農業を拓くと言えるのではないでしょうか。

茨城県最高品質農産物生産研究会は「茨城県最高品質農産物生産基準」を作成しました。この基準はEuro-GAP、Japan-GAPをはるかに超える世界最高基準です。英文版も出来上がり間もなく茨城県からこの最高品質基準が全世界に発信されます。

すでに情報交換しているアメリカからは大きな反響が寄せられています。 茨城県はサステイナブル・アグリカルチャー、サステイナブル・アグリビジネスの世界の発祥の地となるであろう。

注目の生産者!

株式会社 照沼勝一商店

元気な野菜を育てるためには、元気な土と環境を整えなくてなりません。作物・土壌・堆肥の分析を重ね、最高品質を求めて研究しています。

鹿嶋パラダイス

数値に裏付けされた極上の農産物をつくるとともに、人が集まり楽しくおいしい理想郷を目指しています

協賛企業